今日は、2冊の本を読んだ。
1冊は、P・F・ドラッカーの「マネジメント」エッセンシャル版 ダイヤモンド社である。
この本は、分冊販売されている「マネジメント」のエッセンスを抜き出したものであるが、よく、必要な部分についてまとまっている。
この「マネジメント」という考え方は、なにも民間企業に限ったことでないとドラッカーは言う。公共機関、病院、そして非営利組織(こちらについては、「非営利組織の経営」ダイヤモンド社という本もある)など、あらゆる分野で効果を発する。
「基本と原則に反するものは、例外なく破綻する。」
この言葉どおり、マネジメントには、基本と原則が存在した。
本文中、三菱の創始者である岩崎氏にも触れている。日本贔屓であったドラッカーのおかげで、日本人読者にも読みやすい内容になっている。
また、マーフィーの原則に対抗して、ドラッカーの原則なるものを紹介しているところは、すこし微笑んでしまった。
いずれにせよ、名著であり、私にとって、一生手放せない本であることは、間違いない。
もう1冊の本は、「本当のお金持ちが知っているスピリチュアルな知恵」アーネスト・D・チュー著、ランダムハウス講談社である。
この著者は、投資銀行の取締役なので、投資の本かと思い、購入した。しかし、これは、タイトルのとおり、スピリチュアルな面からお金を捉えている面白い本だ。
一気に読み、その後、3回読み直した。テリー・シンタニ医師はいう。「豊かな心と健全な貯蓄プランについて述べたら、彼の右に出る者はいないだろう。彼は、伝説的な儒学者の子孫であるが、10億ドル単位の金を動かす投資銀行家という現代的な一面ももっている・・・(略)」
なるほど、この考えの根底には、中国の儒学の影響があるのかもしれないと感じた。彼は、著書の中で最近、世に出たポール・ポッツやROOM TO READのことなどにも触れている。
そして、彼の考えは、本文の一番最後にある「祈りの言葉」に凝縮されているように思えた。おそらく、彼は、この言葉を毎日、唱えていることだろう。マーフィーや中村天風などに匹敵するぐらい、力づ良い言葉だ。
この本は、不思議と、5月の爽やかな風をイメージしながら読み終えた。
そう感じるのは、私だけだろうか。