(事実)
かつて、「経営の神様」と言われた松下幸之助は、「好況よし、不況さらによし」といった。
(気づき)
危機の時でもうろたえないようにとした言葉である。
不況というピンチから、学ぶ経営者も多いことだろう。
(教訓)
PHP総合研究所の江口氏は、「リストラをする場合は、まず経営者がやめる」と言っている。経営者も弱者を切り捨てるだけではいけない。
我が国の生活が豊かなのに、それに満足できないということは、一人あたりのGDPが低いことや、「失業」という問題があるからであろう。
「失業」とは、当然のことだが、職がないことである。現在、失業者が、巷にあふれている。これは、もはや個人だけの問題でない。「失業」するのは、人間であり、個々の生活が一変してしまうからだ。個人のだけの問題にしては、影響が大きい。
(宣言)
この不況の折、職に就いているものは、まず、勤労のありがたみをかみしめるべきであろう。また、その勤労が、単なる自身の生活のためでなく、社会のためになることを知るべきであろう。また、弱者を助けるべきであろう。
もう、春が来ている。好況だろうが、不況だろうが、いつの世も桜は咲く。もちろん、淡い色を見せる桜の花は、今年も咲くことであろう。桜の花が万人に好まれるのは、短期間しか咲かないという「儚さ」によるものか。その儚さを人間も併せ持つ。
不況の時、今一度、誰のせいにすることもなく、「好況よし、不況さらによし」と唱え、知恵を出し合えば、いずれ好況になるだろう。今まさに、その冷静さとパワーが必要であると感じた。