2008年10月24日金曜日

日記 ジェームス・ワトソン博士の講演

今日昼からは、DNAの二重らせん構造を発見したジェームス・ワトソン博士の講演を聞いた。
ノーベル賞を受賞した彼は、とてもユニークでおもしろかった。
冒頭の紹介で、「34歳でノーベル賞を受賞しましたか?」と司会者がふったら、すかさず「20歳だよ」との返事。気さくな方だと感じた。
頭がよく、飛び級で15才でシカゴ大学に入学。大学院はインディアナ大で22才にして、博士号を得る。そして、ケンブリッジのキャベンディッシュ研究所へ移って,最高のコンビを組むことになるフランシス・クリックに出会い、DNAの2重らせん構造を発見するという紹介だった。
とにかく、終始笑顔で、まったく気取らない方で好感が持てた。タイトルは、「60年間の10通りの科学」である。その中で、息子の精神疾患を機に取り組み始めたという自閉症や統合失調症の研究を紹介した。
また、「人と話している暇があったら、本を読め。」とか、「とにかく考える時も、歩いてみよう。健康にも良いから。」、「話す価値のない人は避けよう」などの話は、COMMON RULESとして、半分冗談のような形で紹介があった。 特に、「話す価値のない人は避けよう」は、裏を返せば優秀なライバルと親密に付き合い、教え子をうまく束ねることをだと教えてくれた。
質問では、優秀な人同士の子供は、優秀か?みたいな趣旨で尋ねたら、人種などの違いがあり、ケースバイケースだという趣旨の回答があった。 「私も当時は、IQが高くなくて」とワトソン博士はおっしゃっていたが、冒頭の紹介の通り、当時から頭脳が明晰であったことは周知の事実である。
あと、印象に残ったのは、さすがに大きな研究をされているだけあって、政治とかお金にまつわる話があったことだ。
「先駆者たれ。」ともおっしゃったジェームス・ワトソン博士。この言葉を胸に、今後の仕事に取り組もうと思う。

とにかく、歴史に名を刻んだ方にお会いできた夢のような時間だった。

※すべて英語でのトークであったため、内容等に相違がある場合があります。