2008年10月11日土曜日

日記 天満敦子の祈り

忘れていたが、東京新宿で寄った高島屋内のHMVで、衝撃的な出会いがった。
天満敦子のCDである。タイトルは、「祈りⅡ」。
またグレンゴールドのCDか何かを買って帰ろうと思っていたが、視聴コーナーに立ち寄ってそのまま居座ってしまった。
1曲目のホルストのジュピター、そして2曲目のパッヘルベルのカノン。
丁寧に、しかも味わい深く、一音一音を噛みしめるように音が流れていく。
カノンは、イムジチ合奏団の生演奏を聴いた時以来の感激であった。
ここまで長く、しかも天国に響くようなカノンが、果たしてあっただろうか。
パイプオルガンとのセッションが、さらに荘厳さを高めていく。

人は、このCDを癒しを求めて買っていくという。
私は、このCDに神を感じ、買い求めた。

モーツアルトは、音を光でみていたという。
私も、このCDから、光をみることができる。

とにかく、素晴らしいCDであると思い、すぐさま買い求めた。

後で知ったが、使用のヴァイオリンはアントニオ・ストラディヴァリウス晩年の名作とのことであった。

この天満の手によって醸し出された美しいヴァイオリンの音色は、私のみならず、多くの聴く人の心に深くしみわたり、優しい愛を感じることだろう。

かつて、色々なヴァイオリニストのCDを買い求めたが、私の中では、最高の部類に入るCDであった。