2008年10月13日月曜日

日記 生命と食

今日は、福岡伸一氏による「生命と食」を読んだ。
すぐに読める本で、15分ぐらいで読めた。
私は、過去に福岡氏の講演を千葉で聴いたことがある。その時にも、狂牛病を問題にしていた。
今後、狂牛病については、我が国においても20か月齢以下の若い牛には、検査をしなくていいとなったが、ブランドを守るために各都道府県レベルでは、全頭検査を行っているという(国の予算が切られそうとのことだが)。

今年度に入っても事故米の問題など、食に対する安全神話が脆くも崩れ去っていく。リスクがゼロの食事はできないかもしれないが、少しでも防げたらと思う。
先日の少子化の問題においても、日本男児は、先進諸国に比べて家事を行う時間が極端に少ない。その上、妻の家事負担も減少している。これは料理の簡素化、つまり冷凍食品やお総菜コーナーを利用する頻度が高まっていることを意味しているそうだ。
我が家においては、極力、自分たちで食事を作ろうとしている。しかし、残念ながら餃子は冷凍だったり、揚げ物はスーパーで購入したりしている。

何が安全なのか。食は、生きていく上で当然欠かせない。また、コンビニ化に伴い、添加物も増えてくる。過去には、安部司氏の「食品の裏側」も読んだが、添加物の恩恵を与っているのも事実だ。
ただし、食の簡素化が進む現在、少しでも安全な食を提供するのは、メーカーなり、小売店なり、当然の責務ではないだろうか。

福岡氏は、いう。「消費者に選択の自由があり、食の安全は、自己責任であるという理屈は、選択の自由を保障すべきモラルが守られ、選択肢がすべて明らかになっている時だけ成り立つものです。」
まったく同感である。
 
忙しい時代ではあるが、少しでも安全な食を選び、これからの生活を送っていきたいものである。

(引用) 福岡伸一著 「生命と食」 岩波ブックレットNo.736