本日、ラウドネスのドラマー、樋口宗孝氏が肝細胞がんのため大阪市の病院で死去した。49歳という若さであった。
ラウドネスは、高校時代によく聞いた。今は、専らクラシックだが、当時は、ヘビメタだ。
それが、何の偶然なのか、昨夜、突然、ラウドネスが聞きたくなった。
YOU TUBEでラウドネスを検索し、CRAZY DOCTORやLET IT GOなどを聴いた。
LET IT GOは、私の一番好きな曲である。思わず、昨日、お気に入りに登録したばかりだ。
ラウドネスのHPも昨日見た。そのとき、樋口氏が闘病生活を送っていることを知った。
過去、私も一度だけ、ラウドネスのコンサートに行ったことがある。確か、名古屋市民会館だっただろうか。正確な樋口氏リズム、高崎晃の世界一ともいえるギターテクニック、二井原実の太い声のボーカル。そんなサウンドに酔いしれた。
LET IT GOは、乾いたギターで始まる。歌詞を訳すと、確か都市のみえる小高い山にドライブし、そこで煙草をふかす、といったものだっただろうか。当時、高校生の私にとって、大人の世界はあこがれたものだ。乾いたギターと表現したが、アメリカの西海岸を思わせるような曲だ。このサウンドには、樋口氏のドラムも欠かせない。
樋口氏は、浜田麻里もプロデュースしたことがあったように記憶している。妥協をしない性格、限界まで磨き上げたドラムテクニック。彼は、世界の10本の指に入るドラマーだろう。
ラウドネスサウンドを再び聞きたくなった矢先、樋口氏の訃報を聞いた。
悲しい限りである。
昨日は、樋口氏からの最後のお別れのメッセージだったろうか。
あまりの偶然ともいえる出来事が、余計悲しみを募らせる。
天国に行かれても、素敵なサウンドを奏でてください。
10月には、次のようなメッセージをファンに贈ったという。
肝細胞癌と診断されて、間もなく半年が経過いたします。ファンの皆様方には心配をおかけしまして、大変申し訳ありません。自己健康管理にはかなり気を使っていたにもかかわらず、癌が思いのほか進行していたため、その後の治療にかなり時間をようしてます。生死をかけての大手術により、肝臓も半分以上摘出し、現在もなお、治療を行っております。まだ危険な状態を脱したわけではなく、今後の見通しも余談を許さない、というのは現実問題として直視しながらも、精神力と体力で、引き続き、この大病と闘っていくしだいです。
治療途中ではありますが、ちょうどいい機会でありましたので、途中経過をお知らせさせていただきました。応援ありがとうございます。
2008年10月16日 樋口宗孝
余命一ヶ月の花嫁の長島千恵さん、そして樋口氏。あまりにも若い方が癌で亡くなる。
樋口氏のご冥福を 心よりお祈り申し上げます。
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